以上未満

女 
「ディスコの君は同級生なんだ」

男 
「そう。池袋・ロサ会館にあった青春の館、ってとこだよ。パブなんだけどダンスフロアがあって、ダンシングタイムがあったんだ」


「想い出の夜か・・・・・」

男 
「明確に恋人という関係の女性と踊った最初で最後の夜だった。絶対に忘れられない夜だよ。踊った曲、全部覚えてるよ」


「楽しかったんだね」


「夢のような時間だった。そのあと、新宿まで遠征して朝まで踊る予定だったんだ。彼女が家に電話するっていってさ・・・・・・彼女が電話して・・・・・計画は潰れた」(笑)


「真面目な娘だったんだね」


「そうだ。家が厳しかったんだね。その時ね、俺とは違うなって距離を見せつけられた感じがした」


「☆☆☆さんは一人暮らしだったんでしょ」


「そう」


「私も一人暮らししたよ。」


「親がうるさかったからな。早く家を出たかったよ。君もそうだな」(笑)


「そう」(笑)


「親はうるさいぐらいのほうが、子供は自立が早いのかもね」


「同感」


「なつかしいな・・・・・」


「どんな女性」


「背が高くて、163cmだったかな。髪が長くてスタイルが良かったよ」


「☆☆☆さんは176cmだよね。お似合いだね」


「踊ってる時にさ、回転すると長い髪も一緒に回転してさ、この世の美しさじゃなかったよ」


「ベタボレね」(笑)


「ホントだよ」


「でも別れちゃう」


「俺が悪かった。俺に自信がなかったから。これは次の夕陽の君も同じだな」


追伸
次回更新は、8月26日の予定です
尚、状況により、前後させて頂きます